西福寺観音堂(志免町)
糟屋郡中三十三カ所観音霊場 第4番札所

志免町の粕屋南部消防署から南側の住宅地にある、糟屋郡中三十三カ所観音霊場第四番札所・西福寺は浄土宗の寺院で、1428年に照阿上人により開山されました。照阿上人は足利三代将軍足利義満の孫で父は義満の二男義嗣・ 母は側室の朝日の局です。 義満が亡くなった後、足利将軍家は内紛が絶えず、足利義嗣は後にはかなく弑逆しぎゃくされ、 懐妊していた朝日の局は難を逃れて日向(宮崎県)に向かう途中で当地で照阿上人をご出産しその後病歿してしまいます。父母の菩提を弔うため13才で発心出家して建立されたのがこの西福寺であり、発心山菩提院という山号はそこから来ています。

境内に一宇を建て、足利家の守り本尊として代々将軍家に伝わった秘仏の聖観音像を安置し今日に至っています。また境内に車を止めることが可能です。納経を頂けるかは不明です。観音堂は境内に入り左手にあります。観音堂の隣には小さい大師堂があります。

御本尊:聖観世音菩薩
御詠歌:わかみどり春けき空ものどかにて 
    田富の原に駒ぞいさめる




西福寺入口。



西福寺本堂。



西福寺観音堂と隣に小さい大師堂。



西福寺観音堂堂内の雰囲気。



西福寺観音堂隣の小さい大師堂。



大師堂に安置されている四国八十八箇所霊場第18番札所恩山寺から勧請したと思われる薬師如来の石像。



大師堂に安置されている四国八十八箇所霊場第17番札所井戸寺から勧請したと思われる薬師如来の石像。